昔からブログを書くことに何か一貫性を持てないことが多かった。
書くこと自体に疑問を持ってしまうこともよくあって、長続きしないというか。
日記を手書きで何年も書いていた割に続かない。
そもそも「ブログ」という公開する日記の存在意義が分からない。
たとえば自分が有名人とかすごい技術を持った職人だとか、
何か人様に伝えていけるような、知りたいと思ってもらえるような、
そういう立場なんだったらいくらでも書ける気がするけど、
何の特技もない一般人の日記を公開して何の意味がるのか。
近況を報告したり、日々の暮らしのあれこれを教えたりしたいだけなら、SNSで事足りるし、
そっちのほうが自分を知っている人たちへの発信だから、受けも答えもやりやすい。
でもブログって自分に興味がない人も見れてしまうわけで、
万人受けする記事を書かなくてはいけないもののような気がする。
そうなってくるとわざわざ自分を偽ってまで人に公開する日記を書く意味が見えてこないのだった。
偽らずに書けばいいと思われるかもしれないけど、
偽らずに書くとそれはタダ一般人の普通の日記だから、
どこがおもしろいの?何のために公開してるの?って感じで書く意義が保てない。
私には誰かに伝えたい情報がない。
以前に素人なりのレシピを載せてブログを書いていたけど、
あのころが一番やりやすかった。
どんな料理かとか作り方とか、コツとか失敗作とか、伝えたい内容があったから。
でも今はレシピサイトも大手から個人まで山程あるし、
別段私が作る料理が特別に素晴らしいわけでもないので、
それももはや意義を失ってしまっているのだった。つまりやる気が起きない。
何が面倒ってというと、記事を書こうと思うとまとまりをつけなくてはならない。
こうやってただ自分の思っていることをつらつらと書くだけならいくらでも書けるけど、
学校で提出する作文や日記のように
「今日も頑張りました。明日も頑張ります。」的なまとめをしないとおさまりが悪いからだ。
別にしなくてもいいんだろうけど、してないとおさまりが悪し。
だってやっぱりこの記事が↑上の分で終わってたら
「この記事なんだったんだ?」ってなるでしょ。ほらねー。
それははっきり言って読む価値のない記事だ。内容がないようー、ということ。
これを書くことに何の意味があるんだー!と堂々巡りしてしまうのだった。
だから書けるネタができるまで待ってたらすごい更新少になってしまうということ。
でもそれではダメらしいので。
何がダメかというとブログを運営するにあたり、ということ。
本末転倒だ。「この事を皆に伝えよう」と思ってブログを開設するのではなく、
仕事をするのにブログがいるから作って何を書くか考えよう、なんだ。おかしい。
いやぁ、違う、ほんとは開設するころにはいろいろ書こうというモチベーションがあるのだけど、
やっているうちに「意味があるのか」とまた考える周期に入ってしまうのだ。
多少絵心があるからといって、イラストなんかを載せたらどうかという案もあるけど、
この世界(web)には立派な絵師さんたちがわんさかといらっしゃるのに、
それこそ私のちゃちなイラストなんか載せる意味が分からなくなる。
自信喪失というやつ。もともと自信もないけど。
あーあー、いいよなー、昔の人は。
字を読み書きできる人自体が少なかったんだから、
「徒然なるままに日暮し・・・」とか普通に日記書いただけでベストセラーになるんだもんなぁ。
当時からベストセラーだったかどうか知らんけど。
私だって徒然たいよ。
忙しく日々動いているのに時間だけが経ってしかも記事にならんとかどういうこと。